~老化によるED(勃起不全)に打ち勝つ方法~
この記事では、2013年に公開された「Erectile dysfunction(勃起不全について)」という論文を参考にしながら、老化によるED(勃起不全)に打ち勝つ方法についてお伝えしていきます。
ED(勃起不全)の一番の原因とは何でしょうか?
ED(勃起不全)の原因と言っても、様々なものがあります。
たとえば、トラウマ的経験やプレッシャーなどの心理的要因や、喫煙や運動不足などの身体的要因があります。
その中でも一番の原因は老化だと言うことができます。
マサチューセッツ大学の研究によると、40歳までに39%の男性がED(勃起不全)を経験すると言います。
さらに、年齢とともにED(勃起不全)の割合は上昇し、なんと70歳までに67%の男性がED(勃起不全)を経験するそうです。
他にも、2つの独立した大規模研究によって、年を取ることでED(勃起不全)の発症率と深刻さが増加することが分かっています。
やはり、年齢はED(勃起不全)の最大の敵と言えるでしょう。
最近の臨床研究では、生活習慣(特に、喫煙、肥満、運動不足)の改善が、老化によるED(勃起不全)に有効だと報告されています。
それぞれ順に見ていきましょう。
喫煙について
ある研究によると、非喫煙者よりも喫煙者のほうがED発症率は高く、オッズ比は1.51であったと言われています。
また、喫煙をしていたことがある人の、ED(勃起不全)発症率のオッズ比については、1.29であったと報告されています。
オッズ比とは二つの事象の関係の強さを表すもので、1.51は非常に強い関係があると言えます。
やはり、喫煙とED(勃起不全)発症率は、かなり密接に結びついていると考えられます。
肥満について
正確なリスクについては分かっていませんが、包括的な研究において、「ED(勃起不全)は糖尿病と肥満を患う男性での発症率が非常に高かった(ED is very prevalent in men with DM and obesity.)」と結論づけられています。
運動について
メタアナリシス(信頼度の高い研究)によって、運動がED(勃起不全)に効果的であると報告されています。
その中でも、適度な有酸素運動(もしくは、より激しい有酸素運動)が、最もED(勃起不全)の改善に効果があったと言われています。
現代人は体を動かすことが少ないため、運動不足に陥りがちですが、元銀座ホステスでタロット占い師の藤島佑雪さんは、次のように言われています。
開運アドバイザーとして、みなさんにぜひおすすめしたいのが、運動です。掃除に励んだり、にこやかに挨拶する、約束は必ず守るなど、やれば必ず運が開けるアクションがいくつかありますが、運動もそのひとつ。なにせ「運」を「動」かすと書いて「運動」ですから。
(藤島佑雪さんの言葉はここまで)
なるほど、「運動は『運』を『動』かす」のです(笑)。
まずは、1日15分の軽いジョギングから始めてみることを強くおススメします。
ジョギングについては、以下のサイトの「正しいジョギング~基礎編~」「正しいジョギング~中級編~」は非常に参考になります。ぜひ、ご覧ください。
サイト「生活習慣病を撃退!無理せずラクラク・効果確実!ハッピージョギング健康法」
参考文献
Shamloul, R., & Ghanem, H. (2013). Erectile dysfunction. The Lancet, 381(9861), 153-165.
Lewis, R. W., Fugl-Meyer, K. S., Corona, G., Hayes, R. D., Laumann, E. O., Moreira Jr, E. D., … & Segraves, T. (2010). Definitions/epidemiology/risk factors for sexual dysfunction. The journal of sexual medicine, 7(4), 1598-1607.
Cao, S., Yin, X., Wang, Y., Zhou, H., Song, F., & Lu, Z. (2013). Smoking and risk of erectile dysfunction: systematic review of observational studies with meta-analysis. PloS one, 8(4), e60443.
Tamler, R. (2009). Diabetes, obesity, and erectile dysfunction. Gender medicine, 6, 4-16.
Silva, A. B., Sousa, N., Azevedo, L. F., & Martins, C. (2017). Physical activity and exercise for erectile dysfunction: systematic review and meta-analysis. British Journal of Sports Medicine, 51(19), 1419-1424.
